2025年4月、当社のUniversity Programの一環として、徳島県の神山まるごと高専で jig.jp創業者・福野泰介氏(以下、略称 福野さん)が行う新入生向けの導入授業「ITブートキャンプ2025」に、ボランティア参加しました。本ブログではその体験を振り返りつつ、教育支援の現場でのMCX開発ボードの活用事例をご紹介します。
ITブートキャンプは、神山まるごと高専の1年生を対象に実施される、入学直後の集中プログラムです。
jig.jp社のIchigoJamを使って、プログラミングやものづくりの楽しさに触れる内容となっています。シンプルな構成の教材を使うことで、プログラミング初心者でも無理なく取り組むことができていました。
当社メンバーは、ブートキャンプ初日・2日目に福野さんのサポートとして参加。
1日目はIchigoJamの工作から、2日目は当社MCX開発ボードを使って、簡単なゲーム制作を実施。学生たちは初めての半田付けや配線にも積極的で、当社メンバーから半田付けの手直しや、書いたコードのバグを発見してもらいながら、自由な発想で課題に取り組んでいました。
これらの作業には経験のない学生たちもいたようでしたが、全員が時間内に作業を完了。
これはサポート役の当社メンバーにとっても嬉しい驚きだったようです。“自分の作ったもの、自分の書いたものが動くのはこの上ない喜び!”と、このように授業で経験できるのは羨ましいと感じるメンバーもいました。
ここからは、実際にボランティアに当たった当社メンバーから、MCX開発ボードを使ってどんなことを行ったか、学生たちとの活動手記からご紹介します。
「IchigoJamは、NXPマイコン:LPC1114FN28で初めて実装されたBASIC環境。現在は、教育をはじめさまざまな用途に使われています。 そのIchigoJamが発表されてから11年目の今年4月、FRDM-MCXA153版のIchigoJamが公開されました。
ITブートキャンプに参加の学生の皆さんは、1日目と2日目のLPC1114版IchigoJamの基板制作とBASICによるプログラミング実習に続いて、この公開されたばかりのMCXA153でのIchigoJamもいち早く体験。あらかじめフラッシュメモリにプログラムされていたIchigoJamをWebアプリで実装されたターミナルから操作し、最新マイコンでこの使いやすいプログラミング環境を試していただきました。
また、NXPが参加した2日間の最後の時間:演習では、講師の福野さんから選択式のいくつかの課題が出され、その中でIchigoJamのファームウェア改造には6名の猛者が手を挙げてくれました。この挑戦者たちもNXPスタッフがサポートしました。前もって各自のMacにインストールしていただいていたMCUXpresso IDEに、IchigoJamのリポジトリからコード一式ををインポート。続いてビルド、さらに動作までを手早く行ったあと、課題の「起動時のメッセージを改変する」ためにその文字列を自身で見つけ出して変更。再ビルドして実行を確認できた時には歓声が上がりました。 さらに残った時間でエラーメッセージの変更に取り組んだり、日本語の表示を試したりと学生の仲間同士で盛り上がりながらハッキング。我々も思い通りになるハードウェアを初めて触った頃の気持ちで楽しんでいました。」
NXPの最新マイコンでMCX版IchigoJamを試す方法は、こちらのブログでも詳しく紹介しています!
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